top of page
まだタグはありません。

今を生きる


僕は、今に注意を払う瞑想をやめてから随分経ちますが、

心は過去にも未来にも、ほとんど行かなくなっています。 実務上の計画を立てたり結果を顧みたりする際に

未来や過去へ思いを巡らせることはあっても、

いわゆる雑念はめったに湧いてきません。 瞑想を始めた20代の初め頃は、

忘れたくても忘れられない辛い出来事を思い返したり、

嫌な事がまた起こるかもしれないと心配したりすることが

とても多い状態でした。 つまり、無意識のうちに、思いが過去や未来へ行ってばかりいたのです。 そして、それが僕の毎日を、とても不幸せで生きづらいものにしていました。 現在の僕は、その頃とは対照的に、

ただありふれた日常を生きていることに、日々幸せを感じています。 ネガティブな感情に苦しむことは、本当に少なくなりました。 それは、思いが過去や未来にほとんど行かなくなったからです。

人が辛い感情にとらわれるのは、

過去や未来に、無意識に思いを巡らせている時だけです。 あなたが現在に完全に注意を払っているなら、今に没頭しているなら、

惨めにはなれません。 過去の事を考えている時には不幸せになれるし、

未来の事を考えている時にも不幸せになれます。 でも、まさに今この瞬間、どんな過去も未来も頭にない状態で、

あなたは不幸せになれるでしょうか? それは不可能です! あなたが惨めさを運んで来れるのは、

過去か未来かのどちらかからに限られているのです。 ですから、前回の記事のターシャのように、

一瞬一瞬を、できるだけ楽しんで生きるようにしてみて下さい。 今していることに没頭すればするほど、現在を生きるようになればなるほど、

心は過去や未来に行かなくなっていきます。 そして、それにつれて、

辛い記憶や、先行きの不安から、解放されるでしょう。 そうなれば、心の傷もひとりでに癒えてゆきます。

bottom of page