“何もしないこと” を楽しむ

あなたは、“何もしないこと” を楽しめるでしょうか?
単に身体的に活動しないだけでなく、
過去や未来を考えたりすることもせずに、
1、2時間、ただ座っていることを楽しめるでしょうか? ほとんどの人にとって、これはとても難しいはずです。 何もせずにいると、退屈でいたたまれなくなります。 テレビを付けたりスマホを操作したりと、
絶えず何かで自分を忙しくしていないと、心が落ち着かないのです。
ですから、何もせずに座っていることは、
あなたの心をそわそわさせたり、
身体に眠気を催させたりするでしょう。 しかし、意識の目覚めが起こると、
あなたは、座って息を吸ったり吐いたりしているだけでも、
それを楽しめるようになります。 ただ静かに呼吸していること、
生命の力が自分に働いているということが、
どれほど奇跡的な現象かに気づくようになるからです。
自分は “いまここ“ に存在している… 呼吸という生命の働きが、まさにこの瞬間、自分に起こっている… 身体や頭で何もしていなくても、
自分自身の存在を感じるということ自体に
喜びや安らぎを覚えるのです。
そして、その喜びや安らぎは、決してフラットなものではありません。 それは、常に新鮮で、絶えず更新され、何処までも広がってゆくものなのです。