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自分自身でいる喜び


世の多くの人は、自分の天性に反する不自然な生き方をしていて、

自分自身でいられなくなっています。

それは、どの子どもも

「そのままでは、役立たずで何の価値もない。

努力して、成功者になりなさい」

と言われて育つからです。

子どもは、大人が説く理想通りの人間になれば、

存在価値を認めてもらえると思うので、

自分も成功したいと思い、努力します。

しかし、自然に逆らうことなど、誰にもできないし、

あなたは、自分以外の誰かには、決してなれません。

なので、あなたは、理想に近づくことに失敗して

劣等感や罪悪感を覚えるようになるか、

あるいは、成功しても、仮面をかぶり、

自分ではない誰かのふりをしなければならなくなります。

もちろん、誰かのふりをしながら、幸せになれる人など存在しません。

あなたの天性に合った道を歩んで、

自分自身の資質を開花させることで成功しない限り、

いくら成功しても、決して幸せにはなれないのです。

あなたが幸せになれるのは、

自分自身をまるごと受け容れて、

たとえ親や他人から拒絶されても、

自分自身でいようと決断する時だけです。

ありのままの自分がどんな存在であろうと、

他の誰とも比較せずに、そのユニークさを受け容れてしまえば、

劣等感も、優越感も、なくなります。

不安や緊張、葛藤も消えてゆき、

自分の価値を証明しようとすることで消耗していたエネルギーが

すべて手に入るようになります。

すると、そのエネルギーが、

自分自身でいる喜びに変わるのです。

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