エゴは〈駱駝〉の隷属状態を作り出す
- yuhinohikari
- 2017年6月11日
- 読了時間: 2分
「人からの注目や成功を求める理由」にも書いたように、 エゴは、リアルな中心ではなく、
周りの人たちからあなたに与えられた偽の中心です。
彼らは、あなたを社会のメカニズムの効率的な部品にしたいので、
社会に適合するエゴを与えようとします。
これまで、世界中のどの社会も、
子どもたちに自分自身でいる自由を許してはきませんでした。 もし、そんな自由を許したら、子どもたちが
昔からの仕来たりや宗教に従おうとしなくなるかもしれないし、
道徳的な価値を信じなくなるかもしれないし、
過去を繰り返すのをやめて、新しい生き方を始めるかもしれないからです。 社会はそうなることを恐れて、
こう生きるべきだという一定の型や、何が善で何が悪かという観念の体系や、
宗教的な聖典などを、子どもたちに教え込んできました。

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そうやって、社会にとって不都合な問題を起こさないエゴを与えてきたのです。 けれど、そのようなエゴは、あなたにとってはある種の隷属状態を作り出します。 あなたに与えられたエゴは、両親や社会の支配層によって、
操り人形のようにコントロールされるからです。 そのため、自分では一度もやりたいと感じたことがないことをやり、
心の底でずっとやりたいと感じていることをやらずに生きている人が、
この世にはたくさんいます。 つまり、社会から与えられたエゴで、自然な本性を抑圧し、
重荷に耐えて黙々と歩む〈駱駝(らくだ)〉のような生き方をしているのです。
しかし、自然な本性はどんなに抑えつけても表に現れようとします。
エゴはそれと絶え間なく戦い続けざるをえなくなります。
そんな分裂した心の状態では、深い安らぎや静けさなど
感じることができるはずもありません。
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