プロセスが始まると、どうなるか(3)
意識の目覚めへ向かうプロセスが始まると、
自分が心から興味のもてることに専心したくなると
これは、誰かに言われた通りに生きるのではなく、
自分自身に忠実に生たいと感じるようになる、ということでもあります。
プロセスが始まるまで、ほとんどの人は無意識に
親の期待や外から与えられた型に合わせて生きています。
昔から大多数の人はそうしてきたし、それが世の習わしなので、
自分も当然そうすべきだと思っています。
しかし、ひとたびプロセスが始まると、
自分自身に忠実に生きたいという衝動が湧き起こってくるのです。
すると、自分に押し付けられている期待や型と、
その衝動とが葛藤し、あなたは苦しむようになります。
その時、今までの生き方を手放して、衝動に従うことができれば、
葛藤の苦しみは消えるのですが、そうは簡単にいきません。
生き方を変えてしまうことに、強い恐怖を覚え、足踏みするのです。
それは、あなたが親をはじめとする他の人たちの意見にずっと依存して
生きてきたからです。
今までは、親の期待や外から与えられた枠に合わせることで、
受け容れてもらったり、褒めてもらったりしてきました。
他の人たちから、従順でいることと引き換えに、肯定的な評価を受け取り、
エゴが傷つかないようにしてきたのです。
もし、あなたが従順でいることをやめてしまったら、どうなるでしょう?
彼らは当然、肯定的な評価を取り下げ、非難を浴びせるでしょう。
それを、エゴはとても恐れるのです。
(つづく)