生命そのものの力
- yuhinohikari
- 2018年2月20日
- 読了時間: 2分
成功願望を持つ人、色々な成功法則を試す人は多いですよね。
あなたは、富や名声、地位や権力を手に入れることで、
自分の価値を証明したいと思っていませんか? なぜ、証明する必要があるのでしょう? それは、「人からの注目や成功を求める理由」に書いたように、
自分には価値がないという根深い感覚があるせいです。 他人より劣っていると感じるからこそ、
成功して、自分の価値を証明したくなるのです。 もし、あなたに何の劣等感もなければ、証明の必要などありません。

あなたが劣等感から成功を求める時は、ありのままの自分を嫌っています。 なので、成功者になろうとすればするほど、
自然な自分からどんどん遠ざかってしまいます。 それでは、成功しても幸せになれないし、
劣等感から解放されることもありません。 成功者という自己イメージで、なんとか劣等感を覆い隠せるだけです。 しかし、自分自身から遠ざかることなく、成功を収める場合もあります。 それは、あなたが天性に合った道を歩み、
自分の潜在的な力を開花させることで、成功する時です。 先日、右足首の故障を乗り越え
66年ぶりに五輪2連覇を達成した羽生結弦さん―― 同じ日に、羽生善治竜王を破って、
史上最年少で六段になった藤井聡太さん――
この二人は、まさにその典型と言えるでしょう。
彼らには、さらなる高みを目指そうとする
揺るぎない意志がありますが、
それは、決して劣等感に基づくものではありません。 その意志は、自分の弱さや未熟さを受け容れた上で、
持てる力を最大限に発揮しようとするものだからです。
それは、エゴの劣等感から生まれた野心ではなく、
高みに向かってどこまでも成長しようとする、生命そのものの力なのです。
このような意志を、哲学者のニーチェは「力への意志」と呼びました。 それは、あなたをもっと自由にし、もっとパワフルにし、
より分裂のない、統合された存在へと成長させるものです。 そして、この意志こそが、
変容させる力でもあるのです。
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