部屋に鍵はかかっていない
あなたは、自分のやっていることを重荷に感じたり、退屈に感じたりしながら、
憂鬱な気分で、毎日を過ごしていませんか? そして、親や家族や社会のせいで、嫌でもそうするしかないのだと思って、
悶々としていませんか? しかし、本当は、あなた自身が
不自由な在り方を自ら選んで、そうしているのです。 あなたは、「親や家族や社会のせいで、そうしなければならない」と
思ってきたかもしれません。 しかし、それは、あなたがそのように信じているから、
信じている通りの、嫌でもそうするしかない毎日になっているのです。
あなたは「そうしなければならない」と頭から信じており、
それゆえに、嫌でもそうすることを選ぶのが、習慣になったのです。 そして、そのように行動することで、
「そうしなければならない」という思い込みは、
ますます強化されてきました。
ですから、実際には、あなた自身が不自由でいることを選び続けて、
自分自身を苦しめてきたのです。
あなたの自由を本当に制限できるのは、あなた自身だけだからです。 たとえ誰かが、あなたに何かを命じても、
それに従うことを、あなた自身が決めない限り、
その相手に支配されることはありません。 誰に何を言われても、それに従うかどうかの最終的な選択は、
あなたが自分でしているのです。 誰に何を要求されようと、状況がどうであろうと、
あなたは「自分にとって不自然な事はしない」という在り方を
あえて選ぶこともできます。 それなのに、今までのあなたは、
「そうするしかない」「そうしなければならない」と考えて、
従順な〈駱駝(らくだ)〉のままでいることを、自ら選んできました。 あなたが、たった今、不自由を選ぶ習慣を手放し、
自由な〈獅子〉として生きることを選んでも、
それを邪魔できる人は誰もいません。
その選択、その決意は、完全にあなたの “内面で” できることだからです。
ですから「どうやって、こんな毎日から抜け出せばいいのだろう?」と
思い悩んだりしないでください。
それは、「どうやって?」という問題ではなく、
今ここで、選択を変える “決意” をするかどうかの問題なのです。
あなたが、ただシンプルに「どんなに怖くても、自由でいよう!」と
本気で決意すれば、それだけでOKです。
まさにその瞬間から、誰かの命令に従うかどうかも含めて、
あらゆる行動を、自分自身で決定できるようになります。
あなたを長らく閉じ込めてきたように見える部屋に、
実際には、鍵などかかっていません。 あなたは、ただドアをそっと開いて、静かに歩み出すだけでいいのです。